最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
「え、本当に!?」


陸真さんの目が輝く。


「はい。これペアだったんですけど、一緒に付ける相手がいなくて」


そう言って苦笑いをする。


ペアを買っておいて1人でつけるなんて、我ながら寂しいなぁと感じた。


「すごくうれしいよ! 未玲ちゃんとペア!」


「そ、そうですか……」


あまりに喜ぶ陸真さんに、なんだか少し複雑な気分になってしまう。


だって隣には海都がいるし……。


まぁ、海都はあたしたちが何か話していても、今日はあんまり会話に入ってきてくれないけれど……。


「じゃぁ、帰ったらもう一個を陸真さんにあげますね」


あたしは軽い感じでそう言ったのだった。
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