最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
あたしの部屋にはちょっとした食べ物なら入っていた。


メイドさんが定期的に冷蔵庫を確認してくれているらしくて、その中の食べ物が切れたこともない。


「海都は食べ物入れてないんだ……」


そう呟くと「食べ物が入ってたらダラダラ食べるから嫌なんだ」と、後ろから声が聞こえて、あたしは「きゃっ!?」と、悲鳴をあげてしまった。


「悲鳴あげんなよ、俺が変態みたいだろうが」


「ご、ごめん」


そこにはピザのお皿を手にした海都が立っていて、あたしは慌てて謝った。


海都はソファに座り、あたしのノートを開く。


「うわ、きったねぇ字」


そう言い眉間にシワを寄せる。
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