最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
あたしは小さくうなづく。


すると海都はため息を吐き出して、教科書であたしの頭を叩いた。


「いったあい!!」


教科書の角でゴツンッとやられたあたしは、涙目になって頭を押さえる。


「なんでそんな大事なこと早く言わねぇんだよ! それに、進みが早いのわかっててなんでノートとってねぇんだよ!!」


「ご……ごめんなさい……」


怒鳴る海都にあたしは思わず小さくなる。


ノートをとっていないのは、あたしが悪いんだし……。


「仕方ねぇな。今から期末試験まで毎日勉強だ」


「え? それって……海都が教えてくれるってこと?」


「あぁ。嫌なら赤点だ」
< 427 / 488 >

この作品をシェア

pagetop