最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
まだここへ来てからそんなに経っていないのに、思い出がよみがえってくる。


「なぁ、お前人の説明聞いてんのかよ」


「え? あ、ごめん」


「さっきからペン止まってるぞ」


「ちゃんとメモするから、もう一度教えて?」


「仕方ねぇな、本当に」


あたしが集中できないのは海都のせいだけど。


海都はそんなことには気が付かず、ため息を吐き出した。

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