最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
《できれば、海都と一緒に幸せになれますように……》


「なんてね」


叶わない願いでも、この年に一度の日に文字にしておきたかった。


七夕家にとって特別なこの日に……。


あたしはその短冊をそっとポケットへとしまい込んだのだった。

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