最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
「な……んで……?」


「見てたから」


「え?」


あたしはギュッとお守りを握りしめる。


「お前のこと、ずっと昔から見てたから。一番最初、ここで会ったときから、ずっと」


海都……?


あたしはジワリと自分の視界が揺れるのを感じた。


あの記憶。


あの、暖かな手の記憶。


やっぱりあれは海都だったの……?
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