最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
そして次の瞬間、空李君の腕に抱きしめられているのだということを理解した。
な、なに……!?
男の子と手をつないだのだって小学校の低学年が最後のあたし。
頭の中はあっという間に真っ白だ。
空李君のお菓子のような甘い香りが鼻をくすぐる。
「このハグはお礼のしるしね?」
スッと離れた空李君がそう言い、クスッと笑う。
「じゃぁね、未玲お姉ちゃん! ヒヨコ、大切にする!」
そう言って出ていく空李君の背中を呆然として見送ったのだった。
な、なに……!?
男の子と手をつないだのだって小学校の低学年が最後のあたし。
頭の中はあっという間に真っ白だ。
空李君のお菓子のような甘い香りが鼻をくすぐる。
「このハグはお礼のしるしね?」
スッと離れた空李君がそう言い、クスッと笑う。
「じゃぁね、未玲お姉ちゃん! ヒヨコ、大切にする!」
そう言って出ていく空李君の背中を呆然として見送ったのだった。