最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
海の奥底へと沈んで行く短冊と同じように、あたしたちも気持ちを奥底へと沈ませる必要がある。
だから……。
これ以上近づいちゃいけない。
「未玲」
海都があたしに手を伸ばす。
あたしはその手を掴まず、左右に首をふった。
「ダメだよ……あたしたち、兄妹なんだから……」
声が震えて、ついに涙が頬を濡らした。
せっかく両想いになれたのに。
お互いの思い出も手に入れたのに。
「おいで、未玲」
だから……。
これ以上近づいちゃいけない。
「未玲」
海都があたしに手を伸ばす。
あたしはその手を掴まず、左右に首をふった。
「ダメだよ……あたしたち、兄妹なんだから……」
声が震えて、ついに涙が頬を濡らした。
せっかく両想いになれたのに。
お互いの思い出も手に入れたのに。
「おいで、未玲」