最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
いつの間にやら中央に置き去り状態になっていたあたしは、慌てて他の女の子たちに混ざろうとする。


しかし、それを海都が阻止した。


腕を掴まれたあたしは一歩も動けず、この異常な光景に冷や汗を流すばかり。


「お前らよく聞け!!」


そう言ったのは陸真さんだ。


「昨日から俺たちの兄弟になった未玲だ!」


えぇぇぇぇ!!?


こんな場所で自己紹介をすることになるなんて思ってもいないあたし。


教室での自己紹介を考えるだけで随分時間もかかったのに、即興でなにかを言えるハズもなく、ただオロオロするばかり。

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