最強鬼龍~3兄弟のお姫様~
そのお弁当を半分ほど食べ終わった頃、屋上のドアが開く音が聞こえてきた。


誰か来たのかな……?


そう思って振り返るけれど、大きな噴水が邪魔をして向こう側が確認できない。


ま、いっか。


あたしみたいに、ここでお弁当を食べたい生徒だっているよね。


大して気にせず再びお弁当に箸を伸ばす。


その時だった。


「お前、人の女に手ぇだしただろ!!」


男子生徒のそんな声が聞こえてきて、あたしは手をとめた。


え……なに?
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