【短編集】光ーmoonー
月に2〜3回、体を休めに
来る丘の上のでけぇ図書館。
女が行きたがる街なんかより
こっちの方が落ち着く。

(きっと、あいつだったら
気に入るだろうな。)

最近、よく彼女の事を思い
だしてしまう。ここに来る
ようになってから。

「りく…」

俺を呼ぶ声がした。辺りを
見渡しても誰もいない。

「もう一度、会いたいよ」

背中に感じたのは間違い
なく、、、

後ろを振り向くと一冊だけ
光を放つ本が目に入った。
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