【短編集】光ーmoonー
「無事でよかった。
じゃあ俺、行くね。」
あまりに見とれすぎて
何も言えなくてそのまま彼は
お店の中に入っていった。
「心、大丈夫!?
あの人かっこよかったね〜
また会えるかもよ?」
奈美のそんな言葉を聞いて
やる気がなかった私も
俄然テンションあげあげで
お店に入った。
中はキャンドルがたくさん
飾ってありムーディーな
雰囲気だった。
「あっ、
二人ともこっち!」
見知らぬ男は私達に
手招きをして言った。