嫌魔


朝日がのぼり、空が明るくなった。


このままここにいてもしょうがないと考えて、おれは町へ向かうことにした。とりあえず、さっきの騒ぎの原因を確かめてみようと思ったんだ。ガジの会の建物にむかって手をあわせておがんでから、おれは歩きだした。


さっきまで血生臭い部屋にこもっていたので、朝の空気がいつも以上に清々しく感じられた。


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