神聖魔法団【上】



その質問に悲しそうな顔をする。






一体なにがあったの・・・?








「あの時・・・」







黎兎が静かに話してくれた。






「黎奈に名前を呼ばれて気配を感じて後ろに振り返った時、
人の顔があった。

ソイツは俺を見てるんじゃなくて黎奈を見ていた。
それで、こう言ったんだ。
【見つけた・・・。やっと見つけたLicht・・・。】
って。

それで思ったんだ。コイツは黎奈を殺すに違いないって。
だから戦いから外してほしいって頼んだ」







「黎兎・・・」






「確かにそう言ったんだな?」







「あぁ」






「人に化けた魔族・闇族?
だとしても黎兎が見える訳ないしな・・・」





瑠雲が考え込む。




< 241 / 347 >

この作品をシェア

pagetop