神聖魔法団【上】



「私、炎虎に守られてるし後ろにいるから皆の状況が分かる。
だから誰かが危なくなったら大きな声で叫ぶ」





天音の様子が変だ。






「っ・・ぅ・・・ぐすっ」






「天音!?」





どうやら泣いてるようだ。





「どうしたの?」






皆が心配そうに近寄る。






「私・・・自分が嫌なの・・・
皆が必死に戦ってるのに後ろでただ見てるだけで・・・。
皆が苦しそうにしてるのに・・・、何も出来ずにただ見てるだけ・・・。
見てるのが辛いの、苦しいの・・。」





泣きじゃくりながら話してくれた。






「確かにそれはつれぇよな」





「俺もそう思うよ」




確かに何も出来ず後ろから見てるだけは辛いよね。



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