神聖魔法団【上】
「それじゃあ帰りますかっ」
瑠雲の言葉でそれぞれ立ち上がる私たち。
雷、瑠雲、先生、風雅、炎虎が私たちの少し先を歩く。
私は天音と2人で歩いていた。
「天音ー、黎兎をよろしくね。
口うるさい子だからー」
「ふふ、わかったよ」
私たちはそんな話をしながら、学園に戻った。
まさか、この時
私たちの姿を後ろから見ていた‘‘何か’’が居たなんて気付きもしなかった。
もっと警戒心をもつべきだった。