神聖魔法団【上】
学園に戻ってからは黎兎と少し話をして、それぞれ帰宅することになった。
戦いには、まだ慣れてないけど
その内慣れていかなくちゃいけない。
きっと慣れ始めたとき、命の危険性が高まる。
毎回の戦いを真剣に慎重に行わなければならない。
私は強く心に誓い、黎兎の隣を歩いていた。
「高校入って結構日が経ったなー。」
「そうだねー」
「色んなことがあったな、短い間に」
「ありすぎたよ」
「でも、父さんのこと知れて良かったよな」
「それはね、私も思う」
「どれだけの間戦うか分かんないけどさ、俺は黎奈たちが勝つって思ってる。
つか、勝ってくんないと困る」
「わーかってるよ、勝つから安心しなさーい」
こうやって黎兎と話して帰るのは楽しい。
すごい落ち着く。
いつまでも、こうやって話したいな。
夕日に照らされる中、私たちは家までの道のりを歩いた。