神聖魔法団【上】
「黎兎ー。
ここ分かんないよー」
「はぁ?だからさっきも言ったろ。
こうすんだよ」
「だ・か・ら、それが分からんの!」
「んで、こんなのも分かんないんだよ。
バカにも程があるだろ」
「はぁー!?」
「ちょ、ちょっと黎奈も黎兎くんも落ち着いてっ」
今、私たちは生徒会室に居る。
授業で分からなかったところを黎兎に聞いてるんだけどイマイチ分からない。
教え方が適当っていうのもある。
「黎兎って、めんどくさくなると口が悪くなるんだな」
「炎虎ほどじゃないと思うけどね」
「あぁ?」
風雅は風雅で炎虎に余計なこと言ってるし・・・。