神聖魔法団【上】
「惜しいねん」
こっちは危なかったわ。
「お前を殺すねん」
どうやらユーベルの狙いは私のようだ。
「殺せるもんなら殺せば?」
「黎奈!?」
瑠雲が驚いたいたけど気にしない。
仲間があんなにもやられたんだ。
許せるわけない。
「言っとくけど、私もアンタらを殺すから」
ユーベルがニヤァと笑った。
気味の悪い笑みだ。
「瑠雲、涯の援護よろしくね。」
「1人で戦うつもり!?」
「もちろん。早く行って。
涯が危ない」
横目で涯を見るとかなり苦戦していた。
「でも・・・」
「私を誰だと思ってるの?
そう簡単に死なないよ」
そう微笑んだ。
「・・・・わかった。
気を付けてね」
瑠雲が涯の元へ行くのを見届け、ユーベルに向き直る。
「さぁ、始めようか」