神聖魔法団【上】
Side瑠雲
涯が叫んだ次の瞬間、
炎の龍が俺たちの方に向かってきた。
炎虎・・・。
タイミングばっちりだよ・・・・。
俺は魔力・体力の消耗、また空気の薄さのおかげで限界だった。
「ぎゃああああああ!!!???!?」
ズローの大きな叫び声が聞こえた途端、周りが炎の海になった。
そこに、ありったけの魔法をぶつけた。
これで倒せてなかったら、どうしようか・・・・。
それすらも考えられないほど意識が遠のくのを感じた。
涯は大丈夫なのだろうか・・・。
俺は静かに意識を手放した。