神聖魔法団【上】
「やってみるだけ、やってみよう」
「あぁ」
それからは自然と戦いの話ではなく、それぞれ話したいことを話していた。
みんな分かってるけど、なるべく話したくないってことだろう。
今しか出来ないことをやる。
そうじゃなきゃ、いつ死んでしまうから分からないから。
私は皆を見渡した。
難しい顔をして何かを考えている雷。
体中が痛いのかソファーの上で寝そべってる涯。
なにやら楽しそうに話している風雅と炎虎と瑠雲。
寝ている天音の傍にいる黎兎。
誰1人欠けることなく、この戦いを終わらせたい。
終わった時には皆で笑っていたい。
私の願いが叶うといいな。