神聖魔法団【上】
「2人とも時間大丈夫?」
お母さんの声で時間がヤバいことに気付く。
「あ、やば!黎兎行くよ!」
「黎奈のせいで俺まで遅刻するのはごめんだ!」
「ちょっ、それどういう意味!?」
「そのまんまの意味だけど?」
言い合いをしながら玄関まで向かう。
「一々うるさいなー!」
「あー、はいはい」
靴を履きながら適当に返事をする黎兎。
「ちょっと黎兎――――「もー!遅れるわよ?」
お母さんに遮られ私も渋々靴を履く。