幼馴染はいつの間にか病んでいた。
エピソード1
  「・・きろー・・おきろー」

  

  いつも聞き慣れてる声がする。

  

  「起きろって言ってるでしょ!」

  
   ガツンッ

   
  俺はカバンを顔面に受け、

  ベッドから転げ落ちた。

 
  「もうっ いつまで寝てんのよ」

 
  こうしていつも起こしてくれてるのは

  
  俺の幼馴染の

  前田 京子だった。


 「あれっ まさかやりすぎちゃった?」


  俺が言葉を失っていると心配そうに

  見つめてきた。


  少し遊ぶことにした。


  「じっ自分の名前分かる?」


  「俺の名前・・わからない」


  「えぇ!? うっうそ!」

  
  いつもの仕返しとばかりに


  「あんた誰なんだ?」


  「私の事忘れたの? ホントに?」


  「ごめん・・思い出せないんだ」


  京子は涙目になりながら


  「わっ私のせいだ どうしよう」


  ふぅこのままだと学校に遅刻しそうだな


  「俺の名前は、夏宮 誠 

    さっきのは嘘だ」


   

 
  

  
 
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