今日、君が結婚します
「わかった?だからもう罪悪感なんて今更なんだよ。ってあたしに言い聞かせてたりもするんだけどね。あたしもさ、今付き合っている人がいるんだけどその人には家庭があるんだ。まっ、大きな声では言えないけど。悪いと思う気持ちもあるよ。でもやめられない時点で私はもう『悪いと思ってない』んだろうなって」
「寛子・・・」
「悪いから、やめなきゃいけないなんて全部、悪いことをしてる自分を正しいと思いたいだけなんだよね。やめる!!ってことができるなら最初からできないはず。まあでもあたしとあっこは違うけど。だからさ、もうここまできたら『悪い』なんて思わずに自分に正直になりなよ。友達がいなくなったって、あたしだけは絶対に何があってもあんたの親友なんだからさ」
「寛子・・・ありがとう」
「あーもう泣かない、泣かない。ほら、せっかくのドリアが冷めるよ」
泣きながら口にしたシーフードドリアはしょっぱい味だった。
寛子はあたしのほうが悪いことして堂々としてんだからあり得ないでしょなんて笑っていたけれどきっと苦しいんだと思う。
でも、勇気を出して話してくれた親友の言葉を胸に抱きしめつつ私はもう迷ってはいけないんだと思った。
「寛子・・・」
「悪いから、やめなきゃいけないなんて全部、悪いことをしてる自分を正しいと思いたいだけなんだよね。やめる!!ってことができるなら最初からできないはず。まあでもあたしとあっこは違うけど。だからさ、もうここまできたら『悪い』なんて思わずに自分に正直になりなよ。友達がいなくなったって、あたしだけは絶対に何があってもあんたの親友なんだからさ」
「寛子・・・ありがとう」
「あーもう泣かない、泣かない。ほら、せっかくのドリアが冷めるよ」
泣きながら口にしたシーフードドリアはしょっぱい味だった。
寛子はあたしのほうが悪いことして堂々としてんだからあり得ないでしょなんて笑っていたけれどきっと苦しいんだと思う。
でも、勇気を出して話してくれた親友の言葉を胸に抱きしめつつ私はもう迷ってはいけないんだと思った。