今日、君が結婚します
「泉美のことが気になるの?優しいんだ、亜希子は」



「優しくなんか、優しくなんかない。だって、私泉美を裏切ってるんだよ。優しくなんてない。友達を裏切ってるってわかってるのにそれでも、それでも大和くんを諦められない」



ぎゅっと抱きしめられた。力強く。



この腕の温かさから抜け出せない。片手で抱きしめられてもう片方の手でゆっくりと頭を撫でられた。




「亜希子。俺だって亜希子が傷つくってわかってるけれど亜希子を手放せない。だって、やっと通じ合ったんだ。確かに亜希子は泉美と友達だから辛いのはわかる。でも、その分亜希子を大事にする、大切にする、幸せにするから・・・」




大和くん、大和くん。やっぱり離れられなくてごめんね。ごめんね、泉美。
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