今日、君が結婚します
突然、言えないような吐き気に襲われてその場に蹲った。そうだ、大和くんと泉美にはそんな関係があるんだ。



大和くんは泉美を抱いた。当たり前だ。だって二人は付き合ってる。



大和くん、きっと妊娠のことを知ったら・・・




ダメだ。そんなことさせない。私がやるべきことは彼の前から姿を消すこと。



彼に父親という責任から逃がすわけにはいかないんだ。





クリスマスで終わりにしよう。ごめん、泉美。私は悪い女だと思う。



でも、せめて思い出くらいはもらってもいいでしょ?10年後再会して思いが通じ合ってやっと素直に一緒にいられると思った。


それでも、結局私たちはタイミングが合わなかった。だからせめて、忘れることのできない刻みつけられるくらいの思い出が欲しい。
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