今日、君が結婚します
「そんなの気にしなくていいのに。今日はゆっくりしていってちょうだいね」



お店に着いて、焼いていた女将さんにお詫びの品を渡すとそう言ってくれた。



よしっ、これでまたここには来れる。



大和くんと来ることはできないけれどここのお好み焼きも私の大切な思い出。


一人で食べに来よう。



運ばれてきた豚玉を美味く作って二人で食べる。


よかった、今日は失敗もしてないし、ちゃんと美味しい。一緒に食べれて良かった。


「さっき渡せばよかったんだけど、はい、これ」

食べ終えてクリスマスプレゼントを渡す。


大和くんはニコニコとしながら受け取ってくれた。結婚する相手にネクタイとネクタイピンなんてどんな嫌がらせだ。



でも、悪女なんだから仕方ない。
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