今日、君が結婚します
立ち上がり、大きくその場で頭を下げる泉美。その行動に慌てふためく。


どうして私が泉美に謝られているの?


思わず大和くんに視線を移すもまた頷かれるだけだった。



「ちょ、ちょっとよくわからないよ。とりあえず、座って。ゆっくり話を聞かせて」



泉美の隣まで行き、両肩に手を置いて椅子に座るように言うとゆっくりと腰を下ろす泉美。


私もまた彼女の目の前の席まで戻り、ゆっくりと腰を下ろした。




「・・・あたしね、アッコにひどいことをしたの。川島さんのこと、アッコから奪った」



俯いたまま小さくでもはっきりと泉美は言った。




えっ?私から川島さんを・・・奪った?
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