今日、君が結婚します
「アッコ、確かに大和は浮気性で甲斐性もないけれど性格は優しくていい人なの。だから・・・」



「そうだね。『知らない人』だけれど少なくとも泉美よりは信頼出来ていい人だと思う」



私の言葉に俯いていた顔を上げた泉美。


今、私はどんな顔で泉美を見ているんだろう。軽蔑?怒り?憎悪?それとも・・・哀れみ?


私と視線を交わした泉美は気まずそうに視線を外した。



「・・・もう、友達じゃないね。というか最初から友達じゃないか。もう二度と会いたくない。まあ仕事辞めて会うこともないか。たとえ、道で会ったとしても声を掛けたりもしないで。でも、お元気で。川島さんを簡単に捨てたりしないでね」



「待って!その大和のことなんだけど・・・」



「心配しないで、私も彼に惹かれてる。ねっ、大和くん。今から私とクリスマス過ごしてくれる?」
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