今日、君が結婚します
「10年前、亜希子は俺を庇ってくれたのにテニス部の奴らの言葉で俺に話しかけないって彼女がいる俺に変なイメージを持たれないように一人で全部背負った。確かに俺は亜希子の告白を断って気まずかったかもしれない。
だけどチャンスだと思って嬉しかったのにそれを勝手に亜希子の手で潰された。だから俺は今回相談せず、勝手に動いたんだよ。亜希子にあのときの俺の気持ちをわかって欲しかった。
勝手に自分のためとはいえ判断して行動されることがどれだけ戸惑いを感じて信頼されてないんだろうって自信なくすかってこと」
「・・・大和くん」
「それに亜希子は・・・今日俺に黙って終わりにするつもりだったでしょ?」
視線が重なった。全て見透かされていたようで重なった視線を泳がせる。
大和くん、気付いていたんだ。
私が泉美の妊娠を知ったことも終わりにしなくちゃいけないと思っていたことも。
だけどチャンスだと思って嬉しかったのにそれを勝手に亜希子の手で潰された。だから俺は今回相談せず、勝手に動いたんだよ。亜希子にあのときの俺の気持ちをわかって欲しかった。
勝手に自分のためとはいえ判断して行動されることがどれだけ戸惑いを感じて信頼されてないんだろうって自信なくすかってこと」
「・・・大和くん」
「それに亜希子は・・・今日俺に黙って終わりにするつもりだったでしょ?」
視線が重なった。全て見透かされていたようで重なった視線を泳がせる。
大和くん、気付いていたんだ。
私が泉美の妊娠を知ったことも終わりにしなくちゃいけないと思っていたことも。