今日、君が結婚します
大和くんの目尻が下がる。私の好きな笑顔で優しく頭を撫でてくれた。



やっとわかった。私に足りなかったものは相手との信頼関係を壊さないようにする努力。



諦めればいい、私が我慢をすればいい。相談もせず、自分の気持ちをちゃんと続けるために伝えようともしなかった。



「あっ、さっき外した指輪ちゃんと嵌めさせて。まだ言ってなかったプロポーズもしなくちゃいけないね」



「ちょ、ちょっと待って大和くん。確かに私たちに隔てるものはなくなったよ。だ、だけどまだちゃんとお付き合いも始まってないし、いきなり結婚って!」




「もうタイミングが合わないとか嫌なんだ。結婚してからデートして喧嘩して、好きだっていっばい言ってイベントもサプライズなんかしちゃってさ、結婚してから恋人でもいいじゃん。俺はもう今だって思ってる。これが俺たちのタイミングだって!!」
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