今日、君が結婚します
寛子は昨日体育のバレーで突き指したからアンプを運ぶなんて無理。



それに今日は準備で文化部以外は午前中下校で人も少ないし、みんな自分のことで手がいっぱい。


だから、私は一人でこの古いアンプを持って上がることに決めた。



「んーでも、それにしても重い」



軽々と持てるものじゃないからなかなか進まない。


寛子には体育館でマイクのテストをやっててもらうことにしたからこの廊下にいるのは私だけ。




去年なら先輩もいたのに今では放送部も私と寛子だけで来年には委員会に変わる。
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