今日、君が結婚します
あとはただ受験のために頑張るだけ。私は電車で30分のところにある女子校を受験する。


専願か併願か悩んでいたけれど専願にすることにした。だから卒業したらもう松原くんに会うこともない。



同じ教室で話したり、笑いあったり一緒に帰ったり寄り道したりそんなことももうない。


専願にしたのはそれだけが理由じゃないし、本当にその女子校を見学して行きたいと思った。


でも、もうこんな風に恋をするのは切ないって思ったから。

好きなのに、振られたのに諦められないなら離れるしかない。



「なあ、大和。お前さ昨日残って平瀬といたって本当?しかも平瀬、お前庇って怪我したとか」


「おいおい、マジかよ。お前、彼女いるとかって自慢してたじゃねえか。めちゃくちゃ可愛いって」
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