Sunshine love
部活帰り、私は電車に乗った。今日も部活で、問題が起きた。それも、同級生が顧問とまた、もめたのだ。全くどうして顧問の前だけなのに、我慢できないのだろう。私は小さなため息をついた。
単語帳を開け、覚える。しかし、思っていたよりも疲れていたらしく、気づいたら寝てしまっていた。
「パサッ!」
どうしたのだろうと思って、目を開けると、単語帳が落ちてしまっていた。幸いなことに、まだ電車は混み合う時間ではない。
よいしょっ。
手を伸ばした瞬間、単語帳が消えた。いや、消えたのではなく、私より先に拾ってくれた人がいたのだ。
「はい!」
明るい声とともに、単語帳を手渡される。
「ありがとうございます!」
とっさによそ行きの顔を出し、顔をあげた。すると、一般的にイケメンと呼ばれるだろうという男子高校生が立っていた。
短髪で、スポーツバックを肩からかけている。目の保養。そんな風に考えてしまう自分に苦笑いだ。
単語帳を開く気にもなれず、ぼんやりとしていると、最寄り駅に着いた。
降りなきゃ。降りる前にもう一度、その高校生にお礼を言って、電車から降りた。
最寄り駅で降りた私だが、お腹がかなり空いている。コンビニでチキンでも、食べようかな。そういえば、さっき単語帳を拾ってくれた人、割とイケメンだよね、なんて思ってみる。
ぼんやりと奈緒の巧くんへの思いを思い出す。いいなぁ。そんな風に思えるのって、素敵なことだ。私も、なんて柄になく思ってしまった。
そうして、1日はゆっくりと過ぎて行った。
単語帳を開け、覚える。しかし、思っていたよりも疲れていたらしく、気づいたら寝てしまっていた。
「パサッ!」
どうしたのだろうと思って、目を開けると、単語帳が落ちてしまっていた。幸いなことに、まだ電車は混み合う時間ではない。
よいしょっ。
手を伸ばした瞬間、単語帳が消えた。いや、消えたのではなく、私より先に拾ってくれた人がいたのだ。
「はい!」
明るい声とともに、単語帳を手渡される。
「ありがとうございます!」
とっさによそ行きの顔を出し、顔をあげた。すると、一般的にイケメンと呼ばれるだろうという男子高校生が立っていた。
短髪で、スポーツバックを肩からかけている。目の保養。そんな風に考えてしまう自分に苦笑いだ。
単語帳を開く気にもなれず、ぼんやりとしていると、最寄り駅に着いた。
降りなきゃ。降りる前にもう一度、その高校生にお礼を言って、電車から降りた。
最寄り駅で降りた私だが、お腹がかなり空いている。コンビニでチキンでも、食べようかな。そういえば、さっき単語帳を拾ってくれた人、割とイケメンだよね、なんて思ってみる。
ぼんやりと奈緒の巧くんへの思いを思い出す。いいなぁ。そんな風に思えるのって、素敵なことだ。私も、なんて柄になく思ってしまった。
そうして、1日はゆっくりと過ぎて行った。