Sunshine love

報告

「実はさ、本気か遊びか分からないけど、諒に告白されたんだよね！」
「えっ！？
名前呼び！？
ハードル高いねー」
奈緒がわらいながらつっこんできた。
とりあえず、全部を説明すると、ニンマリ笑って、
「それで郁は好きなの？？」
って聞いてきた。
「好きとか分からないから。てか、まだ会ってから、日が浅いし。」


ふーんと、つぶやきながら、奈緒はくすりと笑って言った。
「郁は好きになるよ、きっと。」
「なにそれ？」
「彼女の勘！」
彼女になれたから、分かるってこと？
それにしても、わたしが好きになるってありえなさすぎて、笑えてくるよ。


「ま、郁が好きになるとかならないはともかく、恋愛は素直にならなきゃダメらしいから！」
「どこ情報？」
「雑誌！」
本当かいな？
でも、現に奈緒は両思いになれたわけだし！


「恋、してみたいな…」
ぼんやりとつぶやくわたしに、優しく笑って、
「恋って自分を輝かせるよ。」
と奈緒は言った。
奈緒が言うと、しっくりくるのはなんでだろう。
いつかわたしも、しっくりくるのかな。