Sunshine love
自覚すると、すっきりした。
しかし、奈緒の予想が当たったことになるのが癪だな。
というのは、冗談だ。
親友とは、やっぱりそこまで、分かってしまう、ものなのかもしれない。


「ちょっと、トイレ行ってくるから、待ってて!」
わたしは気持ちを整理するために、トイレに行った。


まだ、気持ちは伝えない。
もう少し諒のことを知りたい。
それから、気持ちを伝えよう。
わたしはそう決めた。


諒だ!
どこにいても分かるのも、恋をしているからなのかな?


しかし、諒は様子がおかしい。
機嫌が悪いのだ。
よく見ると、かわいい女の子が諒の周りを囲んでいる。
少し近づいてみよう。
まだ気づいていない。
会話の断片が聞こえてきた。
「…ねー、学校どこ?」
「なんで、あんたらに答えなきゃいけないわけ?」
「てか、彼女いるの?いないなら、うちらと遊ぼーよ!」
「わたし、君のこと、好きかも。」
「ちっ!」
諒、いつもの諒じゃないみたい。
これってわたしに見せてない面なの??
ていうかこの子たち…ちょっと…失礼すぎるでしょ!?


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