Sunshine love
カフェで接客大作戦!
「それでは、sakura cafe抽選会を行いまーす!」
委員長の声に、みんなが注目する!
今だ!奈緒を手招きする。
奈緒がきた!
「いらっしゃいませ!」
奈緒の元気な声が聞こえる。
「奈緒、イヌの仮装、似合ってるな!」
と、巧くん。
やったー!私の気分も最高潮だ。
そういえば、巧くんの友達ってどんな子だろう。
ちらっと見ると、見覚えがある気がする。
うーん。どこで見たんだろう、こんなイケメン。
その友達は、店の中にいた女の子たちを惹きつけるようなくらいのイケメンだった。
「この間は、どうも。」
会ったことがあるみたいだ。だが、どこか分からない。
私がむずかしい顔をしていたのだろうか、その人は、
「電車で会ったよ、単語帳の。」
と続けた。
あっ、あの時、単語帳を拾ってくれたあの人か。
「その節はありがとうございました。」
その人はにっこり笑った。いちいち様になる表情をする。
「あれ、2人、知り合い?」
奈緒が尋ねる。巧くんも、疑問に思っているようだ。
「こないだ単語帳を電車で、寝てて、落としちゃって、それを拾ってくれたんだ!名前も知らないけど。」
これくらい言えば、伝わるだろう。
なんて、思ってみる。
「えっ!運命じゃない!?名前、教えてもらってもいいですか?」
またまたー、ご冗談を。運命なんてそうそうあるものではないんだから。夢見る乙女は、違うなー。
冷ややかな事を内心で思ってしまう。
「あはは!運命か。あっ、もちろん。てか、タメでいいから!俺は須谷 諒。巧と同じ部活で、同じクラスなんだ。奈緒ちゃんと、郁ちゃんね、巧から話を聞いてるよ!よろしくねー」
その人は軽く笑って、注文し出した。