ケータイ小説『ハルシオンのいらない日常』 著:ヨウ
どうして、ここに海君が?
「ヨウに呼ばれた気がしたから」
「呼んでないよ……」
涙を見られないよう、私はそっぽを向い た。
「小説、読んだよ」
「え?」
海君が何を言っているのか、この時はま だ分からなかった。
「ヨウにそんな趣味があったなんて、知 らなかった」
もしかして、小説サイトのことを言って る?何でそのこと知ってるの?小説を書 いてることは、海君にすら話したことが ないのに。
「どうして知ってるの?」