恋愛学園
皆、目を丸くして青子こと……青のことを見ていた。
そりゃ……そうだよね。
注目の的である青は眉間に皺を寄せて腹黒王子を睨んでいた。
それでも綺麗に見えるあの顔はすごいと思う……。
「……あ、青がじょそ……ぶっ、アハハハハハハハハハ」
青に遠慮してかみんな黙っていたのに空気の読めないバカが大きな声で笑い出した。
まぁ、言わずとも……豹なんだけどさ。
豹の笑い声のせいで青の不機嫌ゲージがMAXを超えた気が……する。
「……豹もコロス……」
「ほら、青子さんもうスタートですよ」
不機嫌な青のこと気にせずにいつも通り青をからかう腹黒王子。
そして、さらに不機嫌になる青と何かを察したのか顔の色を白くする桃也。
「あぁ、佐藤くんはもうわかりましたか?貴方も杜川君とやる時は女装してもらいますからね」
「………………」
この世の終わりみたいな顔をする桃也。
まぁ……そうだよね。女装なんてやだよね……。
「では、佐藤くんと青子さんお願いします」