恋愛学園
キャーっと甲高い奇声を上げる女子と女装の青に釘付けの男子と周りの雰囲気はこんな感じだった。
一人だけ除いて……。
「……ちょ、青それは、や、やばいやろ!!おまっ、ブフォ……アハハハハハハハ」
ど真ん中の真ん前で転がる勢いで青を指さして笑ってる豹。
こいつ、空気読めないよね……ホント。
青が……怖いっ!!
「……豹……」
感情の読めない顔で豹を見て、静か過ぎて怖い声で青が豹を呼ぶ。
「な、っふはっ……なんや、あ、青っ!?」
まだ笑っていた豹は青を見てやっと事の重大さに気づいたらしく顔を青くして小刻みに震え出す。
バカ……。
"覚えとけよ"
綺麗な青の顔は目は笑っておらず、ピンクのグロスを塗ったのかつやつやしたその唇で弧を描きそう言った。
会場がそれだけで凍り付いた。
そして、後ろにいた憂は大きな瞳に涙を浮かべて私にピッタリとくっついていた。