恋愛学園


「…………青、近い」


そして、上半身裸のまま私に近付くな 。
何故か、青が私の前まで来てしゃがみこんで座っていた。もちろん、上半身裸なまま。



「そう?それより、今日からよろしくね」



なんだろう……この学園、美形しかいないのかな?
王子先輩と同じくらい女子に騒がれそうな青は無邪気な笑みを浮かべて私の目の前に手を出してきた。



「……うん、よろしく。あのさ、早く何か着て欲しいんだけど」



差し出された手に自分の手を重ねると手をぶんぶん振っている青に言うと青は"あっ"って言っていた。



忘れてたの……?



「ごめんごめん、忘れてた。だから寒かったのか」



なに、この人。馬鹿なの?
そりゃ、寒いでしょうね。



手を離すとゆったりと歩いて青色のドアの部屋に入って行った。


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