恋愛学園








「なら、協力してね芹那ちゃん?」





「……え、協力?」





「だって、見せつけるんでしょ?楽しみだね」





「…………」





あ、そっか……言い返すとかじゃなくてそう言うことか。
なんか、青にハメられた気がする。
でも、言われっぱなしは嫌だし……演じてやろうじゃん。
私の心臓が持つのかわかんないけど。





「大丈夫、俺に良い策があるから聞いててね?――――――わかった?」





「……………………は?」







この人なんて言った……え!?
む、無理……!!てか、絶対無理っ!!





「芹那ちゃん真っ赤。大丈夫、フリだから、ね?さぁて、見返してやりますか」





「ちょ、あ、――――」





「ダーリンだよ?」





絶対楽しんでるよ、こいつ!!
青のバカアアアアアアアアアア!!





私が心の中でこんなになってる中、青は笑顔で歩き出していて私はいつの間にかスタンバイ位置にまで連れていかれていた。
もうここまで来たらヤケクソでしょ……なるようになれ、もう。






「……ハニー、ついたから降ろすよ?」




まったく降ろす気のない青が私を楽しそうな笑顔で見る。
もう、どうなっても知らない……これは青のせい……そう、青のせい。
心で自分自身にそう言い聞かせて青の肩に置いていた手を青の首に腕を巻き付けて青を見てから口を開く。





「……降ろす気も無いんでしょう?ねぇ、早く連れて行ってよダーリン?」





「はいはい、わがままなお姫様」






「「「……え?」」」





聞きな慣れた四人の驚いた声と会場のみんなは呆然とした顔で静まり返る。
そして腹黒王子はきっと肩を震わせて笑ってる……。






恥ずかし過ぎて死にたい……。
きっと真っ赤であろう私をお姫様だっこのまま満足そうな顔で私にとっては死刑台に見える台までそのまま連れていかれる。

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