恋愛学園
青、怒ってるよね……どうしよ?
普段なら怒らなそうだけどなんか不機嫌オーラ出てるし……。
謝り続けるしかないよね。
「芹那ちゃん、あーん?」
あ、もうお弁当の中身ない。
終わりかな……ん?
「……!?」
考えていたら唇に何かが当たる感触がして目を凝らす。
「あぁ、タレ付いちゃったね?」
まさに私の唇にミートボールをくっつけてる張本人が笑顔でそう言う。
嫌がらせ?
「芹那ちゃん嫌なら突き飛ばして?」
「は、い?!」
意味不明なことを言った青は弁当箱を隣の台に置き、私の腰に回していた手に力を入れて弁当箱を持っていた手を私の後頭部に当てる。
な、なに!?
周りも青の行動に疑問を抱きざわめき始める。
そして、目の前の青はゆっくりと角度を変えて私の顔に顔を近づけてきていた。
ねぇ、これって……まさか!?
「……あ、あ、あ、青っ!!!」
名前を呼んでも動きは止まらず。
鼻と鼻がぶつかる距離まで来てギャラリーの女子からの悲鳴が聞こえてくるけど私の視界は綺麗すぎる青の顔で埋まっていて他には何も見えなかった。
嫌だったら拒めってズルイ……。
拒めるわけない……。
唇が触れる寸前で私は目を閉じた。
顔が熱い……。
目を閉じてから少し経ったトコで唇に柔らかな感触を感じた。
あ、青とキスしてるんだ……。
ほんの一瞬触れて離れた。
目を開くと青が照れたように笑っていた。