恋愛学園
「……はぁはぁはぁ……」
「も、杜川くんだ、大丈夫ですか……?」
「ははっ、大丈夫だよ。憂は怪我ない?」
「はい……」
憂を見たところ泣いてはいるが怪我はしてないようでよかった。
ダメだ、さすがにあの量は疲れた。
「……あ、も、杜川くん!!!」
「……っう…… 」
「やっと疲れてくれたな少しの間眠っててもらうぞ?」
さっきのリーダー格の男の声が後ろから聞こえた瞬間に俺はその場に崩れ落ちた。
なんなんだよ、まじでこれ……肝試しじゃねぇだろ……。
「も、桃ちゃん……いやぁぁぁぁぁぁぁ」
憂……。
霞む視界の中で憂に手を伸ばすけど届かずに俺はそのまま倒れた。
「ほらな、守れない……」
あぁ、あの時と同じだ……また守れな……。
――青side END――