恋愛学園


「そうだね。ありがとう、ママ。いただきます」


新聞を読んでいたお父さんは、新聞を置いてそう言ってお母さんが作ってくれたご飯を食べだした。



「召し上がれ」


そう言ってお母さんは微笑みいつも通り私とお父さんが食べているところを嬉しそうに見ていた。
もう、その視線にもなれたけど。



「……ごちそうさま」



「お粗末さまでした」



目の前にあったお母さんの作ってくれ朝食を食べ終えて私が言うと前からお父さんも食べ終えたらしく"ごちそうさまでした"と手を揃えてお母さんに言っていた。



そして、お母さんはいつもの通り笑顔で決まってその言葉を言いながら片付けを始めていた。




「芹那、そろそろ出ないと間に合わないけど準備は終わったか?」



椅子に座ったまま欠伸をしていたら席を立ってスーツを身に纏っているお父さんはバックを持って出勤スタイルで私を見ていた。



「うん」



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