空想い
辺りはもう暗くて

観覧車のライトが美しく照らされる。

「おい、次だぞ」

「あ、うん」


「…」
「…」

こういう時何を話せばいいのか悩む…

「なぁ」

「ん?」

「今日はありがとな、楽しかった」

ドキッ…

なんでこんなにドキドキしてるの?

そんなに見つめられたら

ドキドキするよ

私はドキドキがばれないように

外を見た

「いえいえ、
楽しんでもらえたみたいでよかった」

「…」

「ね、空、もうすぐで頂上だよ!」

「…」

「空?ほら頂じょ…」

チュッ…

え?何が起こったの?

今のは…き……す?

なんのために…?

うれしいはずなのに…




それからはお互い何も話さないままだった…
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