空想い
「これからも一緒にいて欲しいの、
ずっと離れないから、嫌って言われても私は毎日でも来るから…」

背中を向けて座ってるから

空の表情が見えない…

でも確かに空は泣いていた。

「俺さ弱っちい体でさお前を支えることもできねーの。どこに連れていってやることもできねーの。彼氏として失格だ」

そんなこと思ってくれてたの…?

「ううん、そんなことない、私は毎日幸せだったもん。でも会えないほど辛いことは無かった…」

「うん。俺も…」

「私ねいつでもどんなときでも空を好きだった。好きだったじゃなくていまも好き。」

「こんな俺でもいいのか?」

あたりまえじゃん…

何ゆってんの…

「空がいいの」

「今度こそは離さねーから」

「約束だよ…」

ほら、やっぱり違ったよ。

抱き締めてくれたのはのは

やっぱり空だったんだ…
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