空想い
「泣いてんの?」

隣に同じ年くらいの

男の子が座った。

私は涙を必死に拭いて…

「別に、泣いてないよ…?」

「嘘だ」

「嘘じゃない、てかあんた誰なの?」

「俺?ん〜俺は…先に名前言って」

なんなのこいつ…

あんまり関わりたくない…

「私は大谷美玲」

「俺は相良空、空ってよべ」

なっ!

「なんで上からなの!?
てかあんたなんで病院なんかに?
誰かのお見舞い?」

「ん〜俺は〜、病気なの」

意外だ…

チャラチャラしてて

こんな元気そうな人なのに…?
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