一度きりの誓いを
ある日の夕暮れ時。
久々のオフに街へ出かけた私はナンパにあい困っているところを見知らぬ男性に助けてもらった。
そしてその男性からある提案を出される。
それは唐突で突飛で私の日常を崩すものでした。
そして今、その提案の詳細を男性から聞いているところだ。
「俺も訳あって婚約者が必要なんだ。だが生憎今の俺に女はいないわけだ」
とある居酒屋のカウンター席で私と男性は隣合わせで腰を下ろす。
私は荷物を床に置き、男性の話に耳を傾ける。
「で、お前は男が寄せ着かないよう彼氏が必要。互いに必要なもんを持っている」
黙って聞いてると、私は疑問ばかりが募っあつい口を挟んでしまう。
「え、あなた彼女いないんですか?」
「いないって言っただろ。余計なことで話を止めるな」
「す、すみません…」
ピシャリと言い放つ男性にしゅんっと小さくなる私。