嘘つき、でも騙されてあげる
美弥子さんは承知してくれた。



いづれは夢花に本当の事を話さなくてならない。



もう隠すのは止めよう。



夢花が愛されて生まれて来た事。



俺の事を父親だと認めてほしいのではない。



夢花の母親は、有名な大女優麻生優里なんだよって教えてあげたい。



そして夢花の母親がずっと望んでいた、



俺の映画に出たかった夢を夢花が叶えてあげてほしい。



君にどうか優里の思いが伝わるように。



おれは夢花の帰りを夢花の部屋で待たせてもらう事にした。






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